2023年度新卒メンバーと、同時期の中途入社メンバーが体験した「デザイン研修」について、体験談をまじえてご紹介します。
デザイン研修の参加メンバー
体験談を語るのはこちらの3名。
意図せずではありますが全員がノンデザイナーのメンバーでした🔰
竹村さん
エンジニア
濱崎さん
ディレクター・PM候補
荻沢さん
CS /サービス推進担当
デザイン研修の概要
研修期間は3ヶ月
5月中旬から7月末までの毎週金曜日、計12回に渡りたっぷりとデザインについて学びました。
外部の講師を招聘
Webデザイナー育成スクールの「DESIGN CAMPUS」運営者・塾長の濱野 将さんに講師をお願いしました。(オススメです!)
研修プログラム
基本的なプログラムは以下の内容です。
Webデザインスクールに入学して学ぶ内容と同等すぎて驚きます…
以下を基本としながら、参加メンバーの習熟度合いやニーズに合わせて変更しながら柔軟に研修をすすめていただきました。
研修のゴール
プログラムの「第12回」に書いてあるとおり、自主制作したサービスのプロトタイプを発表することがゴールとなっています。
参加メンバーがデザイン研修に期待したこと
ノンデザイナーの参加者たちが、それぞれがどんなことに目的としてデザイン研修にのぞんだのかを聞きました。
・ディレクターとして、デザイナーとコミュニケーションをとるための知識や共通言語を得たい!
・Figmaを使ってUIを自分でつくってみたい
・デザイン思考の考え方を学び、サービスの改善につなげたい
・アプリエンジニアとして、UI/UX周りの知識、デザイン知識を身につけたい
・デザイナーさんとのコミュニケーションを円滑に進められるように考えていきたい。
・自分でFigmaが触れるようになって、実務でも役立たせたい
・デザインについて意見を求められたとき、しっかり考えを述べられるようになりたい
・開発メンバーの一員としてUI/UXを考える時の知識を得たい
・広報で使うクリエイティブを自作するにあたって、デザインの基礎知識を学びたい、Figmaも使いこなしたい
座学がメインの研修前半
参加者はデザイン知識ほぼゼロからのスタートということで、研修はデザインの概念の話から始まりました。
研修は座学で学びつつ、いろいろな企業やサービスのサイトを見て回って、選んだWebサイトのいいところ・悪いところ・改善点のピックアップをするワークが毎回ありました。
座学で学んだことを列挙してみます。
- レイアウト、配色、フォント/タイポグラフィ、ビジュアル
- ペルソナ、デザイン思考
- UX、ワイヤーフレーム、デザインカンプ
- アトミックデザイン、デザインシステム
- 開発の効率化、
- Figma使い方、制作、プロジェクトの中でのFigma活用事例
座学ではワイヤーフレームやアトミックデザイン・デザインシステムについての学習が面白かったです。
次週の研修までの宿題も毎回ありました。
宿題は次回の予習的なテーマで、まずは動画でインプットして、課題(感想文)でアウトプット、それに対して次の研修でフィードバックをもらう流れになっていて効率的な学習ができました。
ただ通常業務もこなしながらの研修や宿題はそれなりに大変で、直前になって3人で慌てて宿題をやったりしたのは学生に戻ったような懐かしい気持ちにもなりました笑
研修後半はグループワークでプロトタイプづくり
後半はグループワークで架空のアプリのUIを作るというものです。
どんなサービスを考えていきたいかをチームで話し合い、コンセプト・事例・対象とするターゲット・他サービスとの強みなどを一つひとつ決めていきます。
さらに「どんな機能が欲しいか」「どんが画面が必要か」「どんなレイアウトがいいか」などFigmaを使いながら深めていきます。
全体像をFigmaに書き出したら、講師の濱野さんや社内のデザイナーの @Uniq さんからフィードバックやアドバイスをもらいながらプロトタイプまで制作していきます。
新規のサービス開発の流れを体験できたのは、仕事上にもかなり参考になりましたし、3人で知恵を絞りあって、ゼロからアイディアを考えられたのが新しい挑戦で楽しかったです。
プロトタイプ制作のふりかえり
自分たちが制作したアプリがどんなコンセプトで、どんなユーザーにどんなサービスを提供したいか、これを納得した状態で進めることができたのが良かったです。
デザインや機能を考える上で迷った時は、いつでも設定に立ち返って考えることができました。
課題としては、3人でディスカッションして意見を出し合ったときに、それらを収束させるのに時間がかかってしまったことです。
意見がまとまらなくなってきたときはタイミングよく濱野さんがフィードバックしてくれて、楽しく円滑に進められるようにしてくれたことが印象的でした。
発表会の様子。聴講者の反応
発表会は、濱野さんや上長の数名と思っていたら、ちょうど月次会でメンバーがオフィスに集まる日だったこともあり、社内メンバーほぼ全員と、濱野さんの「DESIGN CAMPUS(Webデザイナー育成スクール)」の運営メンバーの方々もきてくださり、総勢20名くらいの前でお話しすることになったのは想定外でした😳
とはいえ、プロトタイプも発表資料も3人で作った力作だったのであまり不安はなく、見守る皆さんの表情も保育園の発表顔で我が子を見守る父母みたいに優しくて(笑)、そんな雰囲気のおかげで緊張もせず発表できました。
皆さんからは「実際に使ってみたいサービスになっている」「ニーズありそう!開発に進めてみたい」「設定したペルソナとアプリの機能などが一貫しているのがいい」など嬉しい評価をたくさんもらいました。
また、ボタンの色やコンテンツの配置について違和感を感じたことなどのフィードバックもあり、気づいたことやブラッシュアップすべきものなど新しい気づきももらえてとても良い体験でした。
濱野さんからは、受講したメンバー1人ひとりへ良いところ・さらに良くなるためのアドバイスを丁寧にフィードバックしてもらい、最後に「プロジェクトチームの全員・全職種がデザインの基本原則を共通言語として持つことで、ユーザビリティを向上し推進していくことができるようになる。それがノンデザイナーである皆さんが今回デザインを学んだことの大きな意義です。」というメッセージをいただきました。
研修後3ヶ月経ったいま思う、実務に役立っている学びと今後も学び続けたいこと
自社サービスのStockrの開発でFigmaのデザインファイルをみることが多いですが、コンポーネントやデザインシステムについての理解度が深まりました。
普段からエンジニア・デザイナー・CSなど異職種が集まって話し合うことが多いので、デザインについて共通認識があるこの良さは常々感じます。
いまはUXリサーチができるようになりたいと思っていて、書籍の「はじめてのUXリサーチ」を読んでいます。
UI/UXを考えるときにどんなことを考慮して設計する必要があるかを以前よりも具体的に想定できるようになったと感じています。
業務でもデザインを考える機会やFigmaを触る機会が増えて、学んだことを実践できているのが楽しいです!
今後もエンジニアという自分の職業や職域にとらわれず、施策の検討やデザインにも積極的に携わって、サービスの魅力作りにも貢献できるエンジニアに成長していきたいです!
一番はユーザーさん向けのSNSでの発信・投稿作りに役立っています!
そのほか定例MTGでUIについて意見を求められたとき、以前よりもデザイナーさんの意図を想像して意見を言えています。
CSの私がデザイン研修を受けることに疑問もあったのですが、職種の壁を超えて建設的な議論ができるようになること、視野が広がることが実体を伴って理解できています。
今後は、デザインを作る際にフォントや色が与える印象、どんな配置が適切か、などをもっと学んで、ノンデザイナーでもプロっぽいデザインが作れるようになりたいなぁと思ってます!
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