Inside BuildIt

株式会社ビルディットのデザイナー・エンジニアによるブログです

【インターン体験談】夏休み、何か始めたい大学生必見。初めてのチーム開発 × 新機能の実装×ユーザー価値の重要性を学んだ成長ストーリー

はじめに

大学生のみなさん、夏休みの予定はもう決まりましたか?

せっかくの長期休暇、「何か新しいことにチャレンジしたい」「将来のためになる経験を積みたい」と、インターンを検討している方も多いのではないでしょうか。

今回はご好評いただいたインターン生インタビュー企画の第二弾として、ビルディットで長期インターンに参加しているエンジニア・Iwasaさんにお話を伺いました。

▼第一弾はこちら

inside.bldt.jp

チーム開発やプロダクト視点でのものづくりへの挑戦、実際の業務で感じたやりがい、乗り越えた壁など、現場でしか得られない声が詰まったインタビューをご紹介します。

夏のインターンにチャレンジしてみたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください!

インターン生の紹介

氏名:
Iwasa

所属:
北海道情報大学 3年

担当職種:
エンジニア

参加期間:
2025/3〜

応募のきっかけと選んだ理由を教えてください!

Wantedlyに掲載されていた「エンジニアインターン」の求人を見て、応募しました。

私には「個人開発でアプリをリリースする」という目標があります。
規模の大きな会社よりもベンチャーの方が個人開発で活かせる知識をより多く吸収し、スキルを磨けると考え、ビルディットのインターン参加を決めました。
また、私が元々Flutterを使っていたのもあり、業務参加のイメージが具体的に持つことができたことも決め手でした。

実際にインターンではどんなことをしていますか?

主な業務は、ふりかえりアプリ「Stockr」の新機能の開発、bug改修、文言やデザインの変更などです。

中でも特に印象に残っているのは、新機能「AIコーチング」の実装です。

AIコーチング機能

この機能は、ユーザーがAIとのチャットを通じて、自分のビジョン(=ありたい姿)を言葉にすることをサポートするもの。私はデザイナーから引き継いだチャット形式のUIをもとに、フロントエンドの実装を担当しました。
ディレクター、デザイナー、バックエンドエンジニアなど、複数人で連携しながら進めたのですが、チャット形式のUIを作るのも初めて、そしてチームでの開発もこれが初めて。
これまで個人開発を中心にやってきた私は、学ぶことも多く、苦戦する場面もたくさんありました。(詳しくは苦労と成長のエピソードでお話しします!)

それでも、チームの方々とコミュニケーションを取りながら無事に新機能としてリリースができ、ユーザーがその機能を使ってビジョンを設定しているのを実際に見たときには「自分がつくったものを誰かが使ってくれている!」と、感動しました。

正直、インターン参加当初は、チーム開発の経験もなかったため、コミュニケーションやGitの使い方などに不安がありました。ですが、社員の方やインターンに参加している仲間のサポートのおかげで、徐々に慣れていくことができました。

これらの経験をもとに、最近では「AIとの対話で思考を言語化するサポート機能」の実装にもチャレンジしています。

働く環境と社内の雰囲気についてどう感じますか?

主に2つあります。

1つめは、内面にある動機(「何のために働くのか」「何を求めているのか」といった本質的なもの)を、丁寧に引き出し、成長のきっかけを与えてくれる方が多いことです。

例えば、私が個人開発しているアプリの話をした時のこと。
法人向けStockrの営業担当をしている藤田さんから「そのアプリを通じて、ユーザーにどんな価値を届けたいのか?」と尋ねられました。そのときの私は、ただ“自分が作りたいものを作る”という視点しか持っておらず、うまく答えることができませんでした。その出来事がきっかけとなり、「開発の先にある意味や価値」について真剣に考えるようになりました。

また、Stockrのディレクターである濱崎さんと関わる中でも、同じようなことがありました。
「この機能を通じてユーザーにどんな価値を提供できるのか?」「この仕事が、自分の自己実現にどうつながるのか?」といった視点でサービス開発やキャリアを捉える濱崎さんの考え方に触れたことで、私自身も「自分は何を目指しているのか?」という問いに向き合うようになりました。

正直なところ、まだ明確な答えは出ていません。
ですが、ただお金のためだけでなく、「自分自身が何を実現したいのか」を考えるきっかけを得られたことは、ビルディットでの大きな収穫だと感じています。

1つは、みなさんがとても暖かく優しいことです。
中でも、メンターであるStockrエンジニアの竹村さんの存在は、私にとって大きな支えとなっています。

竹村さんは、とにかく丁寧で優しく、チーム開発未経験だった私にも、わかりやすく教えてくださいます。
インターン初期のオンボーディングでビルドエラーが発生した際も、親身になって一緒に解決してくださいました。

インターンに参加して3ヶ月が経った今でも、その姿勢は変わりません。
どんな些細なことでも相談しやすい雰囲気をつくってくださり、丁寧なサポートに加えて、フランクなコミュニケーションのおかげで、安心して話しかけることができます。

初めてのチームで、初めてのメンターが竹村さんだったことは、私のエンジニア人生において、とても幸運な出会いだったと感じています。

苦労と成長のエピソード

苦労したのは、印象に残っていることと同じくですが、新機能「AIコーチング」の実装です。
この機能は、ユーザーがAIとのチャットを通じて、自分のビジョン(=ありたい姿)を言葉にすることをサポートするもので、開発にあたってさまざまな難しさがありました。

苦労した点は、大きく3つあります。

① タスクに着手する際に見通しを立てること
ビジョン設定コーチングは、やるべきこと・考慮すべきことが非常に多かったのですが、全体像をきちんと把握しないまま開発を進めた結果、途中で詰まってしまったり、先が見えなくなって手が止まってしまう場面がありました。
そこで、まずは落ち着いて全体像を整理し、必要なタスクを洗い出しました。
そして、見通しを立てたうえで、1つひとつ着実に進めていくことで、乗り越えることができました。

② メンバーとの連携
複数人で進める開発のなかで、メンバーとのコミュニケーション不足にも課題がありました。
特に、バックエンドを担当するメンバーとの間で仕様の認識にズレがあり、リリース1週間前にその違いが発覚。
最終的には、改めて話し合いの場を設けることで解決できましたが「もっと早い段階でしっかりと擦り合わせていれば…」と強く感じました。
チーム開発における密な連携の大切さを、改めて実感した出来事でした。

③ 「ユーザー価値を考える」という視点
もうひとつの大きな課題が、「ユーザーにとって本当に価値のある体験とは何か?」という視点を持てていなかったことです。

当初の仕様では、「AIがビジョンを生成し、それをもとにストック(=記録)も自動で作成する」という流れでした。

そのまま実装しようとしていた私に、ディレクターの濱崎さんから「AIにそこまで任せることが、果たして本当にユーザーにとって価値のある体験なのか?」という問いかけをいただきました。

その言葉に、はっとしました。
「仕様どおりに実装すること」ばかりに意識が向き、「この体験が本当にユーザーの役に立つのか?」という本質的な部分を考えていなかったのです。

実際にデザインやUIを見た時点で「こうしたほうが使いやすいのでは?」と考え、提案することも自分の大事な役割なのだと学びました。

その後、改めて「ユーザーにとって意味のある体験とは何か」を考え直し、「AIがサポートするのは“ビジョン作成”まで。そこから先のストック(記録)はユーザーが自分で言語化する」という仕様に変更することになりました。

 

こうした試行錯誤を経て、無事にリリースできたときには、大きな達成感がありました。
また、上記の経験からの学びを活かして、次に着手した「AIとの対話で思考を言語化するサポート機能」の実装は、さらに早く・正確にできるようになったと実感しています。

インターンを経て変わったことや今後の目標は?

インターンを経験する中で、将来の方向性はまだはっきりとは決まっていませんが、「ただアプリを作るだけでなく、その先にどんな意味や価値を生み出したいのか」という視点を持つようになりました。プロダクトを通じて何を届けたいのかを考える姿勢は、大きな変化だったと思います。

他にも、スキル面では、Flutterでの開発スピードが向上しただけでなく、TypeScriptで関数を自分で組めるようになりました。マインド面でも、「焦らず着実に取り組む」ことを意識するようになり、以前より落ち着いて仕事に向き合えるようになったと思います。

今後は、個人で開発しているアプリのリリースを予定しており、アプリ運営に関する知見を深めていくつもりです。ユーザーの反応を継続的に分析しながら、満足度向上につながる改善策を検討していきたいと考えています。

また、Supabaseを使って新たにSNSアプリの開発も始めたので、PostgreSQLの使い方や、SNS機能の実装・デザインについてもスキルアップしていきたいです。

未来の後輩たちへメッセージ

私自身の経験から、モバイル開発を学びたい人やチーム開発を学びたい人、個人開発でアプリをリリースしたい人にビルディットのインターンはおすすめです!
また、最初は不安に思うこともあるかもしれないですが、OJT課題や相談に乗ってくれる社員多いなど、安心できるサポートがあるので、焦らず着実に学んでいくことができると思います。

最後に

Iwasaさん、ありがとうございました!

やりたいことに向かって、スポンジのように知識を吸収していく姿に、チーム全員が良い刺激をもらっています。
これからも一緒に、より良いプロダクトをつくっていきましょう!

なお、ビルディットでは現在も、一緒に挑戦してくれる仲間を募集しています。
今回の記事を読んで「自分も挑戦してみたい」「話を聞いてみたい」と思った方は、ぜひお気軽にご連絡ください!

▼Flutterエンジニア

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