日々の行動や気づきを記録し、自分と向き合うための振り返りアプリ「Stockr(ストッカー)」(※)。
そんなStockrに、このたび新しく加わるのが、あなただけのビジョンを描く「AIコーチング」機能です。
この記事では、本機能の開発をリードしたプロダクトディレクターのhamaと、ユーザー体験を形にしたUX/UIデザイナーインターン生のaokiに、インタビューを実施しました。
開発を進めた裏側やこだわりについて、赤裸々にご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!
hamaさん
プロダクトディレクター
ビルディット入社3年目
aokiさん
UX/UIデザイナー
都内大学4年生 / インターン歴6ヶ月 (2025年5月現在)
※振り返りアプリStockrとは…
株式会社ビルディットが運営するスマートフォン向けアプリケーション。
「ありたい姿」「目指す目標」を明確にし、毎日の振り返りを通じて、その想いに向かって進み、成長実感や自己実現のきっかけを提供します。
「振り返りアプリStockr」について、詳細が気になる方はこちらをご覧ください!
- 新機能「AIコーチング」とは? ── ビジョンを描くことで、毎日に充実感を。
- 開発の背景と目的は? ──ユーザーの「振り返りをして、どうなるの?」という声をヒントに。
- デザインとユーザー体験へのこだわりは?──“自分の言葉”でビジョンを言語化する体験を。
- 開発中の試行錯誤は?──「人生ビジョン」の意図と自分の根源に向き合ってもらうための工夫。
- 今後の展望とユーザーへのメッセージ!──ビジョンから始まる新しい振り返り体験へ。
- おわりに
新機能「AIコーチング」とは? ── ビジョンを描くことで、毎日に充実感を。
「AIコーチング」は、AIとの対話を通じて“自分だけのビジョン”を描く体験ができるStockrの新機能です。
“人生のビジョン”のような大きな目標を言語化し、ビジョンを描くことで、なんとなく書いていた振り返りにも“意味”と“方向性”が生まれ、毎日の積み重ねが前向きで楽しいものに変わっていく。 そんなユーザー体験を目指して、作成し始めました。
AIコーチング機能は、多くの方に使って欲しいという想いから、どなたでも初回無料でお試しいただけるようにしました。(2回目以降は要チケット購入。)
ビジョン設定後に、ビジョンがしっくりこなくなってきたり、ビジョンを叶えたタイミングでも再度ご利用いただくことで、再び“ワクワク”や“モチベーション”を呼び起こすことができます。
この機能は、「なんとなく毎日が過ぎている」と感じている方や、「振り返りを続けているけれど、いまいち手応えがない」という方に、ぜひ試してほしいと思っています。
たとえば、生活や人生そのものをもっと充実させたい方や、最近毎日が少し退屈に感じている方。
また、振り返りを続けた先にどんな自分になりたいのかがぼんやりしていて、なかなか習慣化できない方にもおすすめです!
開発の背景と目的は? ──ユーザーの「振り返りをして、どうなるの?」という声をヒントに。
Stockrを他の人に紹介する中で、「振り返りをすると、結局どうなるの?」「どんな未来につながるの?」という声をいただくことがありました。
振り返りの効果としては、「理想を叶える」「成長する」「自己理解が深まる」「自信がつく」などが挙げられますが、これらはどれも抽象的で、人によって感じ方も異なります。
だからこそ大切なのは、それぞれのユーザーが自分にとっての意味ある変化を実感できることだと、私たちは考えました。
そこで、まずは「自分だけのビジョン」を明確にすること、そしてそのビジョンと日々の振り返りを結びつけることが、振り返りをより実感のあるものに変える鍵だなと。
この考えから、新機能「AIコーチング」の開発が始まりました。
デザインとユーザー体験へのこだわりは?──“自分の言葉”でビジョンを言語化する体験を。
今回新たに開発したAIコーチング機能で、私たちがもっとも大切にしたのは「AIがすべてを決める」のではなく、「ユーザー自身が、自分の言葉でビジョンを言語化できるようにサポートする」ことでした。
この機能のコア体験は、AIとのチャット形式で行う“コーチングのような対話”。
コーチングとは、コーチが答えを与えるのではなく、問いかけを通じて、クライアントの中にある考えや価値観を引き出し、それを言葉にしていくプロセスです。
私たちは、ビジョンの納得感や自分ごと化は、「誰かに教えられた答え」ではなく、「自分で見つけた気づき」から生まれると考えています。だからこそ、AIには一方的に正解を出させるのではなく、ユーザーの思考を深める問いを投げかけ、言語化のきっかけを提供する役割を担ってもらいました。
「答えるAI」ではなく、「引き出すAI」に。
この機能に込めた想いは、ユーザー一人ひとりが「自分ってこういう考え方をするんだな」とか「こんなことを大切にしていたんだ」と、少しずつ自分を理解していくきっかけをつくること。
その対話の中で、これからの行動のヒントや、自分らしいビジョンに自然とたどり着けるようなサポートができたらと考えています。
開発中の試行錯誤は?──「人生ビジョン」の意図と自分の根源に向き合ってもらうための工夫。
今回のAIコーチング機能では、「人生ビジョンを言語化する」という大きなテーマを掲げました。
最初は「ビジョン」ではなく「目標」という言葉を使っていたんですよね。その表現をどうするかには、かなり悩みました。
そうなんです。はじめは「目標」という表現で進めていたんですが、どうしても違和感がありました。「目標」って、短期的なものから長期的なものまで幅があるし、ともすると「やらなければならないこと」や「外から与えられた課題」として捉えられやすいと感じたんです。
そこで、「自分の価値観」や「理想の姿」、「人生観」といった、その人自身の“自分軸”が自然とにじみ出るようなテーマにしたいと思いました。そうすることで、本当に大切にしたい想いや、心の奥にある願いに触れやすくなると考えたんです。
その結果、「目標」ではなく「ビジョン」という言葉を選びました。ただ、「ビジョン」は抽象的で、人によってはとっつきにくく感じる言葉でもあります。「夢」や「理想」と言い換えると、今度は少し軽く聞こえてしまう。このバランスも、かなり悩みました。
最終的には、「ビジョンを設定してください」といった直接的な問いではなく、「理想のあなたを思い描いてみてください」といった、やわらかく想像しやすい言葉に置き換えることで、自然と内省に入っていけるようにしました。また、UIはチャット形式にして、「過去」→「未来」→「現在」と時間軸に沿って問いを展開することで、思考が自然と深まる体験になるよう設計しています。
こうした工夫を重ねた結果、「人生ビジョン」という重たく感じられがちなテーマでも、肩の力を抜いて、自分の言葉で語れるような機能に仕上がったのではないかと思います。
今後の展望とユーザーへのメッセージ!──ビジョンから始まる新しい振り返り体験へ。
今後は、「ビジョンと絡めた振り返り」ができるよう、AIコーチングで設定したビジョンと日々の記録とをつなげる機能を展開予定です。
自分のビジョンと日々の行動が“つながっている”と実感できるようになることで、さらに深い内省と行動変容の体験を実現していきたいと考えています。
ただ記録するだけではなく、“何のために”という視点を持つことが、振り返りをもっと豊かなものにする。
その第一歩として、ぜひこのAIコーチングを体験してみていただけたら嬉しいです!
おわりに
開発を進めた裏側やこだわりから、ユーザーの成長や充実感をつくることへの想いが感じられました。hamaさん、aokiさん、ありがとうございました!
AIコーチング機能は、「なんとなく毎日が過ぎている」と感じている方や、「振り返りを続けているけれど、いまいち手応えがない」という方にぜひ使ってみていただきたい機能です。
どなたでも初回無料でお試しいただけますので、気になる方は、ぜひアプリストアからインストールして使ってみてください!