はじめに
当社が開発・提供する振り返りアプリ「Stockr」では、日々の業務の中にAI(人工知能)を積極的に取り入れ、業務の効率化だけでなく、新しい価値創出にもつなげています。
この記事では、StockrチームがどのようにAIを活用し、どんな気づきや変化が生まれているのかを、職種ごとに紹介する連載企画の第2弾として、サービス推進担当・大木へのインタビューをお届けします。
「企画づくりで壁打ちがほしい」「記事を効率よく書きたい」と日々感じている方にとって、きっとヒントになるはずです。AIとともに進化する働き方のリアルを、ぜひ最後までご覧ください!
▼第1弾はこちら
- はじめに
- 自己紹介をお願いします!
- AIは実際の業務でどのように活用されていますか?
- なぜAI活用をしようと考えたのですか?
- 具体的にどんなツールを使っていますか?
- AI活用することでどんな変化がありましたか?
- まとめ
- 「振り返りアプリStockr(ストッカー)」とは?
- Stockr3ヶ月プログラムとは?
自己紹介をお願いします!

個人向けStockrのサービス推進を担当している大木です!
普段は、Stockr Mediaの運営や、新サービスの3ヶ月プログラムの企画・運用、SNSの発信、レポートメールやメルマガの配信、お問い合わせ対応などを行っています。
Stockrは「振り返り」を通じて、ユーザー自身が想いや軸を見つけ、自分らしく前に進むことを支えるサービス。私の仕事は、アプリの外側からもユーザーを支えることです。
私自身、かつては振り返りをしても「反省」「自分へのダメ出し」のようで、ポジティブに活用できていませんでした。
しかし、少しずつ「自分の良さ」や「できたこと」に目を向ける振り返りをするようになり、日常的に続けられるようになった結果、今では振り返りが「今日の自分の満足度を上げる」ための前向きな習慣として定着しています。
ユーザーの皆さんと接する中でも、過去の私と同じように、自分のダメなところばかり目について反省的になってしまう方も多いと感じています。
そういった方々に向けて、振り返りをポジティブに楽しんで行っていただけるよう、日々情報発信をしています。
AIは実際の業務でどのように活用されていますか?
主に以下の2つの場面でAIを活用しています。
① 新サービスの企画立案
アイデア出しやペルソナ設計、企画のレビュー、価値提供の整理、価格設計のシミュレーション、競合分析、戦略のたたき台づくりなど、ゼロから立ち上げるプロセスに幅広く活用しています。
たとえば3ヶ月プログラムの初期構想では、発端が「Stockrの体験や効果実感を最大化させられるようなコミュニティもしくはセミナー/イベントもしくはオンラインサロンのようなものを企画してみよう」くらいの非常に検討幅の広いものでした。
そのため「この企画の検討を進め、手段を絞り、実行するまでに必要な検討材料や要点を洗い出して」と問いかけて、提示された8つの要点を、1つひとつ壁打ちしながら企画資料の作成を進めました。
② 記事作成・SEO対策
記事の下書きや構成作成、SEO観点でのキーワード抽出などで、特にGeminiを活用しています。
AIに提案してもらった表現がきっかけで、ユーザーさんに届きやすい記事になったと実感することも多いです。

なぜAI活用をしようと考えたのですか?
新サービスの立ち上げは、私にとって初めての挑戦でした。
書籍などから知識を得ていたものの、「自分の考えだけでは偏ってしまうかも」と不安もありました。
視野を広げ、新サービスの成功確率を上げるために、AIの力を借りようと考えたのがきっかけです。
また、Stockrに関わって4年近くが経ち、「どうしても自分の視点に慣れてしまっているな」と感じる場面もありました。
そうしたときに、AIからの質問や指摘で思いもよらない視点を得られたのは、新鮮な体験でした。
記事作成では、1記事あたり4〜5時間かかってしまうことが課題でした。
SEOライティングの知識はあるけれど、構成から下書きまで一人で考えるとどうしても時間が足りない。
もっと効率化しつつ、より良い記事を届けたいという思いから、AIの導入を始めました。
具体的にどんなツールを使っていますか?
主に以下の3つのツールを使い分けています。
- ChatGPT:企画の壁打ち、アイデアの整理、草案作成など、思考を深める作業に活用。
- Perplexity:情報の検証や出典のあるデータ検索、競合サービスのリサーチ。
- Gemini:SEO観点からの改善案や、別視点での表現提案などに活用。
たとえば「自分磨きは何から始める?理想の自分への視点・マインド・ステップを大公開!」の記事について。

この記事では「自分磨き」をSEOキーワードとして設定しましたが、「ビジュアル面(美容・ファッション)」と「内面(マインド・習慣)」の両方の意味があり、検索ユーザーの意図を見極めることが必要でした。
そこで、まずPerplexityで最新の関連コンテンツを調査し、検索ユーザーのニーズを分析。
そのうえで、Stockrの強みである「内面の成長(思考整理や自己肯定感の向上)」を軸に、「振り返りができる=自分磨きができる」というストーリーを、ChatGPTで言語化・整理。
最後に、Geminiでタイトルや構成をSEO観点で最終調整し、記事として仕上げました。
ツールごとに得意な分野が違うからこそ、目的に応じて役割を持たせることで、
まるでチームメンバーが増えたような感覚で働くことができています。
AI活用することでどんな変化がありましたか?
AIを活用したことで、3ヶ月プログラムの立ち上げが実現し、初月から18名の申し込みとなりました。個人向けサービスでここまで成果を出せたのは初めてで、大きな手応えを感じています。
記事作成でも変化があり、以前は1記事に4〜5時間かかっていたところ、現在は3時間以内に収まるようになりました。表示回数は平均で2〜3倍、検索流入は4倍ほどに増加しています。
中でも「感情に振り回されない!毎日少しのメタ認知トレーニングで理想の自分に」の記事は、AIから提案された切り口がユーザーの深層心理を突き、SEO対策を最適化した結果、表示回数と検索流入に貢献できました。
AIは、効率を上げるだけでなく、自分にない視点を与えてくれる“パートナー”のような存在です。
まとめ
今回は、Stockrのサービス推進担当・大木が、企画や執筆の現場でAIをどのように活用しているかをご紹介しました。
AIというと一見テクニカルなイメージを持たれがちですが、「ちょっと壁打ちしたいとき」「客観的な視点がほしいとき」「作業を効率化したいとき」など、日々の業務に寄り添うツールとして取り入れていることがわかりました。
特に印象的だったのは、「視野を広げるためにAIを使う」というスタンス。
ツールに頼るのではなく、自分の可能性を広げるためにAIを味方にするという考え方が、多くの方の働き方にも活かせるのではないでしょうか。
「振り返りアプリStockr(ストッカー)」とは?
振り返りアプリStockr(ストッカー)は、株式会社ビルディットが運営するスマートフォン向けアプリケーションです。
「ありたい姿」「目指す目標」を明確にし、毎日の振り返りを通じて、その想いに向かって進み、成長実感や自己実現のきっかけを提供。
アプリ内にも、今回ご紹介したAIを活用した機能があり、以下の記事で詳しくご紹介しています。
inside.bldt.jp「振り返りアプリStockr」について、もっと詳しく知りたい方は、ぜひこちらをご覧ください!
Stockr3ヶ月プログラムとは?
「振り返りアプリStockr」の開発チームが”あえて”スマホアプリという間接的な関わりを越えて、継続的にユーザーの成長支援をする場としてつくったのが、この3ヶ月プログラム。
日々のアプリの活用と自分の価値観や理想を見つけるワークや講義を通して、ありたい自分に向けた自己成長を3ヶ月間しっかり伴走します。
▼ 今月から「ビジネスの場で実践的に活かし成果を上げるための振り返りプログラム」も新たににスタート!
随時、開催情報を公開していますので、気になる方はぜひご覧ください!