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【AI活用事例①】営業に生成AIをどう使う?法人営業担当の実践ノウハウを大公開

はじめに

当社が開発する振り返りアプリ「Stockr」のチームでは、さまざまな業務シーンでAIを取り入れています。

そこで、StockrチームがどのようにAIを活用し、どのような変化を生み出しているのか、営業・サービス推進・PM/数値分析・エンジニアリング、それぞれの職種に分けてご紹介したいと思います。

第1弾となる本記事では、営業担当の藤田に、AIを活用した具体的なシーンやその効果についてインタビューを実施しました。
営業を担当されている方やAIツールの活用に関心がある方は、ぜひ最後までご覧ください。

自己紹介をお願いします!

法人向け「Stockr」の営業を担当している藤田です。
生産性向上を目指す中小企業さまへ「Stockr」の導入をご提案しています。

従業員一人ひとりが、自分自身を効果的にマネジメントし、目標を達成する力を養う。
さらに、自らの価値観や行動の軸を見つけ、それを企業のビジョンと結びつけていく。
そうしたプロセスを通じて、個人と組織の両面から成果を引き出すサポートを行っています。また、これにより組織全体として「理念浸透」が進み、チームとしての一体感と生産性の向上にもつながります。

業務内容としては、サービス提案資料の作成をはじめ、電話やメール、時には飛び込み営業によるアポイント獲得、そして商談でのご提案まで幅広く営業活動を行っています。

AIは実際の業務でどのように活用されていますか?

2つの場面でAIを活用しています。

1つ目は、トークスクリプト作成・ブラッシュアップの場面です。
お客様とのヒアリングで得られた情報をもとに、商談やアポイント獲得の場面を想定しながら、トークスクリプトを現場で実際に使える内容へとブラッシュアップしました。
たとえば、「現在どのような人材育成の取り組みをされていますか?」といった導入的な質問から、「その取り組みにおいて、特に成果が出ている点や課題を感じている点はありますか?」など、話を自然に深掘りできるような流れを設計。
さらに、「その課題が解消された場合、御社としてどのような変化が見込めそうですか?」といった未来志向の質問も取り入れ、お客様の中にある潜在的なニーズや本質的な課題を引き出せるよう工夫しました。

2つ目は、Stockrの説明資料の作成やベネフィットの言語化・整理の場面です。
というのも、振り返りの効果は目に見えにくく、また、導入したからといってすぐに成果が出るものではありません。継続して取り組んでいただくことで、初めてその価値が実感できるサービスです。
さらに、Stockrアプリにはユーザーの成長を後押しする多様な機能がありますが、その具体的な活用方法や得られるメリットをお客様にしっかりとイメージしてもらうことが難しいという課題がありました。

そこでAIを活用し、振り返りの効果や機能の活用方法、解決できる課題について整理。言葉選びや伝え方の壁打ちを通じて、よりわかりやすく、説得力のある提案ができるように整えました。

なぜAI活用をしようと考えたのですか?

営業活動において、当社には営業ノウハウや営業資料がまだ整備されていなかったため、すべてをゼロから構築する必要がありました。

最初は、自分で調べたり、セールスパーソン育成のための教材を活用したり、インプットをしつつ、手探りで営業資料の作成をしていました。
ですが、そこに膨大な時間を割いてしまい、お客様にアプローチをする時間がなかなか取れずにいたのです。

そこで、業務の質とスピードを上げるために、AIを活用してみようと考えました。

具体的にどんなツールを使っていますか?

ChatGPTとPerplexityを活用しています。
ChatGPTはトークスクリプトやサービス説明の壁打ちに、Perplexityは営業資料の根拠となるデータ収集に使用しています。

AI活用することでどんな変化がありましたか?

当初は、ヒアリング内容の整理から構成の検討から言い回しの調整まで、すべて手作業で行っており、1本のスクリプトを仕上げるのに約12時間を要していました。

そこでAIを活用し、過去のヒアリング内容や潜在的なニーズをもとに、質問設計や構成案のたたき台を作成。それをベースに肉付け・調整をすることで、1.5時間に大幅に短縮されました。さらに、作成後のブラッシュアップもAIとの壁打ちを通じて迅速に進められるようになり、トライアンドエラーのサイクルを加速させることができました。

結果として、アポイントの獲得数は約3倍に増加しました。

まとめ

Stockr開発チームでは、営業活動においてもAIを積極的に活用し、単なる業務効率化ツールにとどまらず、事業成長や成果創出を支える重要なパートナーとして機能していることが藤田の経験談からもわかりました。

「Stockr(ストッカー)」とは?

振り返りアプリ「Stockr(ストッカー)」は、株式会社ビルディットが運営するスマートフォン向けアプリケーションです。「ありたい姿」「目指す目標」を明確にし、毎日の振り返りを通じて、その想いに向かって進み、成長実感や自己実現のきっかけを提供します。
アプリ内にも、今回ご紹介したAIを活用した機能が多数ありますので、「振り返りアプリStockr」について、もっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください!

法人向けStockr(ストッカー)とは?

法人向けStockrは、人材の定着・成長を促し、組織の生産性向上を支援するサービスです。
従業員は目標設定力を高め、自律的に成長できるようになり、さらに、管理者はダッシュボードを通じて活用状況を把握することで、指導力の向上や、人材採用・育成施策の適切な評価・運用が可能になります。
法人向けStockrについて、もっと詳しく知りたい企業様は、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください!