あけましておめでとうございます! デザイナーの小澤(@_akinen)です。
去年の11月にビルディットに入社し、現在は主にUXやUIのデザイン業務に携わっています。前職ではフロントエンドエンジニアだったのですが、いろいろと悩んだ末にデザイナーへと転向しました。
そこで本記事ではデザイナーに転職した経緯や、働き始めてどうだったのかについてご紹介します。デザイナーとして就職を考えている方にとって、なにか参考になるものがあれば幸いです。
目次
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なぜデザイナーに転職したのか
大学時代は情報系の学部に通っており、研究室では音声UIの研究を行っていました。また、漫研の部長を務めポスターを制作するなど、以前からデザインの分野には興味がありました。
ただ当時は、デザイナーというと「ハイセンスなグラフィックをつくる仕事」という印象があり、情報系の自分ではなれないという固定観念がありました。そのため、主に見た目を設計するフロントエンドエンジニアとしてキャリアをスタートします。
しかし入社してみると、美しいビジュアルを作ることだけがデザインではなく、UXデザインやUIデザインという仕事が数多く存在することを知りました。前職ではLobiというゲームコミュニティ事業に携わっており、ユーザーの意見を見聞きする事が多かったため、UX/UIへの関心は日を追うごとに強くなっていました。
そんな中、会社の方向性が変わったことをきっかけに転職活動を開始。当初はエンジニアとして転職活動をしており、数社から内定も頂いていました。ただ、目指したいエンジニア像は漠然としており、入社後の働き方がイメージできませんでした。
そこで再考した結果、今後四十年は働くことを考えたときに、自分の興味関心に近いことを仕事にしたほうがうまくいくと考え、デザイナーを目指すことを決意しました。
未経験での転職活動
会社を退職後、さっそくポートフォリオを作成し、UIデザイナーとして転職活動を再開します。しかしデザインは実務未経験だったので、他人と同じポートフォリオでは採用されないと考え、幾つかの工夫をしました。
ひとつはエンジニアとしての経験をアピールするために、個人サービスをデザインから実装まで一貫して制作したことです。簡単なCGM型のサービスを考案して、Figmaでプロトタイピングした後、Vue.js + FirebaseでWebアプリを作成しました。
また、他のデザイナーと比べるとグラフィックが弱みだったので、ラフスケッチ等を入れて、思考過程を前面に押し出しました。
その結果、ビルディットを含め数社の企業からVivivit経由でお声がけ頂きました。
最終的にビルディットに決めたのには、いくつか理由があります。
ひとつは「元エンジニアとしての強みを活かしたい」「表層のデザインだけでなく、戦略や要件から携われるデザイナーになりたい」といった方向性とのマッチングです。最終面接のあと、私に期待していることや、実際のアサインについてお伝え頂けたことで、入社後のイメージが明確になりました。
また、面接では社員全員と1対1でお話させて頂いたことで、お互いに納得感を持った上で入社できました。これは少人数の会社だからこそできた事だと思います。
入社後のいま
現在は、企業研修のフォローアップを支援するSaaS「Core」のデザインを行っています。Coreは研修における受講者の振り返りや、その後の経験学習を後押しするWebサービスです。
Coreにアサインされた直後は、キャッチアップを意識しました。まず簡単な実装Issueを振ってもらうことで、実装やページ構造を大まかに把握します。また、簡易ペルソナを独自で作成してみることで、大まかなユーザー像が把握できました。
他にも、はじめてプロダクトを触った際の気づきをメモしておいたのですが、それがホーム画面のリデザインといった改善施策にも繋がりました。
フロントエンドエンジニアとしての経験も、デザイン業務に活きてきました。たとえばVue.jsなどのJSフレームワークにおけるコンポーネントの概念、レスポンシブ対応やCSS設計といった知識は、UIを設計する上でとても役立っています。
私は小学生の頃から峰丈流という空手道場に通っていたのですが、空手に精通している人は剣術や柔術も吸収が早い傾向にあります。空手を通して、武術における身体の動かし方を知っているからです。仕事もおなじで、職種が変わっても培った経験を活かせると感じました。
今後について
SaaS関連の国内市場は日に日に拡大している一方で、デザイナーは少ない印象です。世間でWebサービスというとBtoCの事業を思い浮かべますが、だからこそSaaSのデザイン経験は希少性が高く、強みになると考えています。
SaaSの開発ではふわっとした施策を打つことが少ないので、デザインがプロダクトの価値になっていく実感があります。企業のレガシーな部分に切り込むことが多いのですが、その解決にはさまざまなアプローチがあり、各々の専門性が活かしやすいと感じています。
私個人としてはデザインスキルもそうですが、言語化する際の解像度であったり、ヒアリングといった部分でも、まだまだ力不足を痛感しています。引き続きキャッチアップを怠らず、仕事に取り組む中でデザイナーとして学び続けたいと思います。
おわりに
ビルディットでは、専門性を持ち「つくることで生きていきたい」デザイナーやエンジニアを募集しています! ぜひお気軽にご連絡ください。 www.wantedly.com